スズキアスリートクラブ

report活動レポート

2025/12/17【陸上教室】日本財団HEROs能登半島地震復興陸上教室 ※写真あり

アスリートクラブHCの中村明彦です。※復興途中の写真が出てきます。

11月22,23日に日本財団HEROsの活動で能登半島地震復興陸上教室で能登半島に行きました。
能登半島地震は2024年1月1日に発生した地震です。連日テレビで輪島の朝市が焼失した模様を観たことを覚えている方も多いと思います。現在その跡地は柵で囲われ草が伸び切った空き地になっていました。

2年近く経った今、能登半島は復興したかと言われると、そうではない現実があります。
ホテルから会場までの道すがらガタガタと揺れる場面も多く、高速道路では宙ぶらりになったガードレールや片側が崩れた区間・懸命に道路を作り直している県外からのトラックや作業員に復興までの遠い道のりを感じました。輪島市内の陸上競技場では歩道が1mほど隆起し今なおそのまま、陸上競技場のトラックがあった場所には仮設住宅が立ち並び、陸上競技をしていた子供たちの活動の場はなくなり、近くの河川敷で練習をする状態が続いているそうです。
街中では、取り壊されないままの住宅や取り壊して空き地になった区画が目立ちました。
他にも、斜めになったままの電柱・ガタガタにひび割れた漁港・ひび割れた校舎・新築で開校したての中学校はテニスコートは波打ち、生徒の姿はまだありませんでした。

今回の陸上教室は二日間にわたり輪島市周辺の小中高生と珠洲市周辺の小中高生を対象に開催されました。
教室にはオリンピックリレー銀メダルの朝原さん・塚原さんを始め九鬼さん君嶋選手、発起人の小口夫妻が登壇し、走り方や練習の紹介と体験をしました。
この陸上教室では被災した子供たちへの心のケアを大事にしており、目線を合わせる・触れ合う・みんなで楽しく動くをテーマにしてプログラムしました。
トップスプリンターの動きを実際に見た子供たちの歓声や、試行錯誤する姿が印象的でした。
二日間の教室を通して参加してくれた子供たちが来春、自分の競技を目いっぱい楽しみ、記録と成果が出られることを楽しみにしています。

アスリートクラブとしても、私個人としても引き続きこういった活動に参加していきたいと思います。
被災された方と能登の復興を心より願っています。

HC 中村明彦

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