2022/01/24<競技引退のお知らせ>室伏穂高選手
1月6日を持ちまして、男子マラソンブロックの室伏穂高選手が競技引退となりましたのでご報告いたします。
昨年12月19日(日)に山口県で開催された「防府読売マラソン」がラストレースとなりました。
【室伏選手コメント】
「この度、急ではありますがスズキアスリートクラブを引退することとなりました。
入社してから3年間、満足のいく結果は出せませんでしたが、充実した陸上競技生活を送ることができました。
ひとえに皆様の応援のおかげだと思っています。
思い返せば私が陸上競技を始めたのは小学生の頃です。
父親が帰宅し毎日ランニングをしていたのに付いて行ったことで走る楽しさを覚えたのが始まりでした。
その後、中学校の全国大会をきっかけに本格的に陸上競技をはじめました。サッカー部と陸上部の二足の草鞋を履きながら泥臭く練習した日々が、いま振り返ると私を強くしてくれたのかなと思っています。
高校では尊敬する先輩や良い仲間に恵まれ、目標であった全国高校駅伝に初出場することができました。京都金閣寺の前を走ったことが特に印象に残っています。
ここまで来たとき「箱根駅伝で五区の山登りを走る」という子供の頃からの夢が現実的になり、叶えると覚悟を決めて大学に進学しました。
結果として4年間連続で箱根駅伝の選手に選ばれ山登りを走らせていただいたことは一生の思い出です。
そして夢を叶えたとき、次の目標はマラソンと考えました。
「地元でもあり、大会でよく目にしてきたスズキのチームで走りたい」と強く思い入社させていただきました。
社会人になってからの陸上競技は、ケガをしてしまい走れない時期が多く苦しむことが多かったです。
しかしラスト一年は集中して練習ができマラソンのスタートラインに立つことができました。
そして、完走できたことで自分の中で区切りをつけようと決心し引退することにいたしました。
入社してから三年間、長いようで短い間でしたがスズキのユニフォームに袖を通し走れたことを誇りに思います。
引退を決めてからもこのように考えることができるのは、職場の皆様をはじめクラブスタッフや家族が日々応援サポート下さったおかげだと改めて感じています。
今後は一社員としてスズキに貢献できるよう努めて参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
本当にありがとうございました。」(室伏穂高)
【クラブよりメッセージ】
室伏選手は2019年4月にスズキへ入社しました。
入社後はケガやコロナ禍の影響もあり、学生時代の輝かしい実績と比較すれば、躓き悩んだ3年間だったかもしれません。
それでも最後まで諦めず、立ち上がり、ラストレースとなったフルマラソンまで走り切ってくれました。
室伏選手は陸上競技を通じて夢を叶え、また挫折も経験しました。
そして最後、自らの意思をもって新しい未来を切り開く決断をしました。
これまでの挑戦とその勇気ある決断を称えるとともに、今後の活躍を心から応援したいと思います。
関係者の皆様、3年間、室伏選手への温かいご声援ありがとうございました。