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2021/07/21「2020東京五輪への挑戦」を終えて(男子800m:川元奨)

「2020東京五輪への挑戦」を終えて(男子800m:川元奨)

前回のリオ五輪に出場した800mの日本記録保持者・川元奨選手の2020東京五輪への挑戦が終わりました。

高いスピード能力(13秒/100mのスピードでそのまま800m走り切ります)とスピード持久力が求められる800mは日本歴代記録を見ても大学生、20代前半での記録更新が多く見られる種目で、川元選手も同様に22歳で現在の日本記録を樹立し、23歳で迎えたリオ五輪に初出場を果たしました。

リオ五輪を終え、27歳(実際は28歳で迎えた)で迎える2020東京五輪への挑戦と道のりは簡単なものではなく、再び、世界のトップアスリートに挑戦するため、ハードなトレーニングとコンディショニング調整、自己管理の徹底をするなど強い覚悟を持って夢に向かいました。

リオ五輪以降も日本選手権の連覇は続き国内第一人者として活躍しましたが、順調な競技生活ではなく度重なる怪我(骨折、肉離れ)試合のたびに痛み止めの注射や鎮痛薬を飲むなど辛い時期を幾度も乗り越えてきました。

川元選手の信念として、「答えや結果をすぐに求めるのでなく、それまでの過程を大切にし、状況や環境が変わってもやるべきことは変わらない――。何が起こるか起こせるかはわからない。だから、目の前のやるべきことに集中し、手を抜かず準備することが大切と最後まで挑戦を続けましたが、願いは叶わず川元選手の2020東京五輪への挑戦は終えることになりました。

しかし川元選手は足を止めることなく、すでに次の目標に向かって歩き出しています。チームのなかでベテランの域にも達している彼の行動と姿勢を見習い、チームSUZUKIで新たな目標に向かって突き進んでいきます。

 

【男子800m川元選手】自身の持つ日本記録に迫る5年ぶりの激走!!

[ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021千歳大会「男子800m」2着 1分45秒83(日本歴代3位)]

お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

過去に日本選手権6連覇(2013年~2018年)の実績を持ち、2016年リオデジャネイロ五輪代表の川元奨選手が、

先日行われた800mの競技会で、自身の持つ日本記録にわずか0.08秒と迫る激走を見せてくれました!

(0.08秒は距離にして約1メートル!とってもすごいけど惜しい!)

 

川元選手は2014年、800mの日本記録(1分45秒75)を樹立。

その後も日本選手権の連覇や2016年リオ五輪出場といった輝かしい成績を残してくれました。

しかし、近年は度重なる怪我に悩まされてきました。2019年に日本選手権の連覇は途絶え、今年の東京オリンピック出場も叶いませんでした。

また、記録の面でも2016年以来、800mの世界基準と言える1分45秒台という記録からも遠ざかっていました。

そのような中で今回、5年ぶりの1分45秒台という好記録は、川元選手の復活を私たちに実感させてくれる走りでした。

今後の川元選手の活躍に是非ご注目ください!

 

川元選手コメント

 「久しぶりの45秒台で大変嬉しく思っています。なかなか自己ベストに近い記録が出せず、悩むことがありましたが今回の記録でいまやっているトレーニングや新しいアプローチ方法が間違っていないと確信し手応えもつかみました。来年の世界陸上に向けて頑張れる気持ちも高まりました。サポートいただいた多くの関係者の皆さんに感謝します。」

 

来年2022年の米国ユージーン世界選手権、2024年パリオリンピック出場に向けて、スズキアスリートクラブの戦いは始まっています!

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